TRANSIT47号、
読み物も充実しています。

News - 2020.03.17

TRANSIT47号、発売から4日が経ちました。Amazonのカテゴリ「紀行文・旅行記」で地味に1位をキープしております...!(3月17日時点)
先週に取材ページをチラ見せしたので、今日は読み物ページを一部ご紹介。地理、歴史、信仰、建築などさまざまな切り口でバルトの姿を追いました。

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(c)OSAMU WATANABE

まずはTRANSITのほとんどの号で共通して作っている「〇〇(特集国・エリア・テーマ)ってなんだ?」の巻頭ページから。今回は「バルト三国ってなんだ?」というタイトルです。三国の世界のなかの立ち位置を踏まえつつ、各国のアウトラインを捉えています。「バルト三国」とひと括りにされることが多いですが、実は三国とも言語も民族のルーツも宗教も違うんです。それぞれの個性を紐解いていきます。

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西側世界から見ても、東のロシアから見ても、「辺境の地」であるバルト三国。そんな中間地点は、西ヨーロッパが東に進出する際の覇権争いの最前線として、一方ロシアからすると西洋世界の入り口である抑えたい要所として、歴史上何度も戦場になりました。「バルト海東岸の波乱万丈史」では13世紀から現代まで、支配の歴史をたどっています。

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20世紀を代表する建築家であり、エストニア系アメリカ人のルイス・カーン。彼の建築と、彼を支えたエストニア出身の構造設計家コマンダントについて、日本人建築家の林知充さんが執筆しています。またバルト三国の新旧の建築も必見。バルト三国は建築めぐりも楽しいですよ。

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(c)SAKI MATUMOTO

また彩り豊かなイラストとともに、ラトビアの自然崇拝についても紹介しています。敷居を踏まない、「いただきます」と言うなど、日本の文化とも近しいものも⁉︎ 信仰する宗教にかかわらず、さまざまなところ・ものに宿る神様とともに生きるラトビア人の生活を覗いています。

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そして、日本在住のエストニア、ラトビア、リトアニア出身の方々にお集まりいただき、「三国鼎談」を実施しました。ライバル意識、それとも仲間意識、互いの国のことを正直どう思っているのか。国民性や革命のこと、食べ物のことなどいろいろとぶっちゃけてもらいました(※あくまで個人の見解です!)そして、エストニア出身の元大関、把瑠都さんにもインタビューしております。現在、エストニアで国会議員をしていて、故郷の魅力について、そして自国の未来について語ってもらいました。

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(c)JUNICHI KISHI

リトアニアでユダヤの人びとにビザを発給した伝説の男・杉原千畝はやはりこのバルト特集には欠かせませんでした! 彼が成し遂げた数々の偉業から、現代人が学べることはきっとたくさんあるはず。専門家と協働し、「よりよい未来をつくる6つの心得」をまとめました。

今号もたっぷりの情報量でお届けしています。ぜひバルト三国のことを知っていただけると嬉しいです。


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