©Daisuke K
聖地の宝庫と呼んでもいいくらい、日本各地には聖なる場所が存在しています。とくに断層の近くは、貴重な鉱物が採集できたり、水源があったりと、古くから聖地とされてきた場所が多いといいます。ここでは関東から九州に伸びる巨大な断層、中央構造線付近に散らばる聖地を、北から南へと見ていきましょう!
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※この記事はTRANSIT54号の一部を抜粋したものです。本誌の詳細は
こちらから。
・ 鹿島神宮/茨城県
武術の神様、武甕槌大神(たけみかづちのかみ)が祀られ、藤原氏や多くの武士から崇敬を集めた。神武天皇元年創建の由緒ある古社。
・ 武蔵一宮 氷川神社/埼玉県
御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の三神。元来は「荒脛巾神社(あらはばきじんじゃ)」と呼ばれ、地主神アラハバキ神が祀られていた。
©Zengame
・ 香取神宮/千葉県
御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で、国護り神話に登場する勝運・災難除けなどにご利益があるとされる。全国約400社の香取神社の総本社。
©TANAKA Juuyoh (田中十洋)
・ 成田山新勝寺/千葉県
全国屈指の参拝者を誇る寺院で、真言宗智山派の大本山の一つ。本尊は弘法大師が敬刻開眼した不動明王。
©Dushan Hanuska
・ 諏訪大社/長野県
古事記にも登場する由緒正しき神社。諏訪湖周辺の2社4宮からなり、御神木や神体山そのものを御神体として祀る。7年に一度、寅と申の年に行われる御柱祭(おんばしらまつり)が有名。
©tetsuya yamamoto
・ 秋葉山本宮秋葉神社/静岡県
東海屈指の霊山・秋葉山の山頂付近に上社、麓に下社を構える。山そのものが御神体で、御祭神は火を司る神、火之迦具土大神(ほのかぐつちのおおかみ)。
©Kasadera
・ 豊川稲荷/愛知県
曹洞宗の寺院で正式名称は「妙厳寺」。日本三大稲荷のひとつで、商売繁盛や家内安全のご利益で全国的に知られる。
・ 二見輿玉神社/三重県
「夫婦岩」で有名な神社。御祭神に猿田彦大神を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益のあるとされる。
©Daisuke K
・ 伊勢神宮/三重県
日本の最高位の神社とされる。太陽の神とされる天照大御神が祀られている皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)をはじめとし、大小さまざまな125社から成る。
©MATSUOKA Kohei
・ 春日大社/奈良県
全国3000におよぶ春日神社の総本社が奈良の春日大社。朱塗りの社殿は20年に1度の「式年造替」によって建て替えられる。
©Ann Lee
・ 大神(おおみわ)神社/奈良県
三輪山を御神体とする古社中の古社。第十代・崇神(すじん)天皇の時代をはじめ、国造りの神、国家鎮護の神として篤く信仰されている。境内には古代の巨岩信仰を思わせる大小さまざまな磐座や、樹齢数百年といわれる杉の古木も見られる。
©Ann Lee
・ 金剛峯寺/和歌山県
高野山真言宗の総本山。壇上伽藍が金剛峯寺の中心。根本大塔の内側には宇宙そのものをさす大日如来が中央に坐し、密教の世界を視覚的に表現した「立体曼荼羅」の世界が広がる。弘法大師信仰が色濃く、著名な武将も数多く眠る奥之院も必見。
©Xiaojun Deng
・ 剣山/徳島県
古くから山岳信仰の対象として敬われてきた標高1955mの霊峰。ソロモンの秘宝が眠る逸話など数々の伝説がある。
©cotaro70s
・ 石鎚山/愛媛県
標高1982m、西日本の最高峰で、日本七霊山のひとつ。弘法大師空海も修行としたといわれ、現在でも修験の山として知られる。
・ 高千穂/宮崎県
柱状節理の渓谷・高千穂峡や、天逆鉾(あまのさかほこ)や天岩戸神社などをはじめ、天孫降臨神話が残る高千穂は日本屈指のパワースポット。
©Ann Lee
TRANSIT54号の小冊子『ニッポン巡礼手帖』から抜粋しました。冊子内では50の聖地を地図で紹介しています。ぜひご覧ください!
TRANSIT54号「不思議で尊い世界の聖地へ」
聖地はどのような背景で生まれ、何を求めて人びとが集うようになったのか。信仰や宗教がもつ力やその意味に触れながら、これからの多様な生き方・価値観を考え抜いた一冊。
特集内容:イスラエル、スペイン、アイルランド、サウジアラビア、インド、アメリカ、日本の聖地、五大宗教、巡礼図解、世界聖地マップ、アニメ聖地......etc.
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