#今日は何の日？
あの遺跡を発見した人の生誕日！
5月9日
今日はイギリスの考古学者ハワード・カーターの生誕日。ツタンカーメン王の墓を発見したことで一躍有名になった人物です。
1874年5月9日ロンドンに生まれたカーターは、幼い頃から絵が得意で、学校に行かず家で絵を描いて過ごしていました。ある日、父に連れられて知人の家を訪れた際に、エジプトの骨董品コレクションを目にします。見たことのない独特の世界に魅力され、エジプトへ行くことを決意。遺跡をスケッチして記録する役割として、発掘調査団に仲間入りします。
それまでに見つかったエジプト王の墓はほとんど盗掘によって荒らされていたため、十分な調査ができない状態にありました。のちにカーターが見つけることになるツタンカーメンの墓も、ほとんどの考古学者が「もう盗掘されているだろう」と考え、無名の王であったことから「そもそも実在しない」という説も根強くありました。
しかしカーターはそこに人生を賭けることを選択します。無名だからこそ盗掘に遭っていない可能性がある。そして未盗掘で発見することができれば、古代エジプトに関する多くの謎の手がかりが得られるかもしれない。
カーターはルクソール近郊の「王家の谷」に狙いを定めます。5年かけて至るところを掘り進めますが、何も見つかりませんでした。誰もが諦めた頃、カーターは唯一まだ掘っていない場所があることに気づきます。
それは、ほかのエジプト王（ラメセス6世）の墓を建設するために設けられた「作業小屋跡」がある場所。つまり遺跡の下にあるからこそ、これまで誰も掘らなかったのではないかと考えました。
そこを掘り進めること3日、階段らしきものが現れ、その先に扉が出現します。扉にはなんと、ツタンカーメンの刻印が刻まれていました。開くと、大量の副葬品が入っていました。隣の部屋には、有名な「黄金のマスク」とともにツタンカーメンのミイラが！ 3000年以上にわたって奇跡的に盗掘を避けられてきた墓が、ついに見つかったのです。
この歴史的発見には世界中が注目し、大きなニュースとなりました。各分野の専門家が集まって副葬品を綿密に調査し、近年では、ミイラに残されたDNAから、「ツタンカーメンの父がアメンホテプ4世だった」というような歴史的事実まで判明しています。
現在、ツタンカーメンのミイラは発掘場所である王家の谷に眠っています。副葬品や黄金のマスクは、カイロの「エジプト考古学博物館」に展示され、世界中から観光客を集めています。
エジプトが誇る悠久の歴史と王家の栄華を、ぜひ現地で感じてみたいですね。
©︎The New York Times Archives
1874年5月9日ロンドンに生まれたカーターは、幼い頃から絵が得意で、学校に行かず家で絵を描いて過ごしていました。ある日、父に連れられて知人の家を訪れた際に、エジプトの骨董品コレクションを目にします。見たことのない独特の世界に魅力され、エジプトへ行くことを決意。遺跡をスケッチして記録する役割として、発掘調査団に仲間入りします。
©︎The Library of Congress
それまでに見つかったエジプト王の墓はほとんど盗掘によって荒らされていたため、十分な調査ができない状態にありました。のちにカーターが見つけることになるツタンカーメンの墓も、ほとんどの考古学者が「もう盗掘されているだろう」と考え、無名の王であったことから「そもそも実在しない」という説も根強くありました。
しかしカーターはそこに人生を賭けることを選択します。無名だからこそ盗掘に遭っていない可能性がある。そして未盗掘で発見することができれば、古代エジプトに関する多くの謎の手がかりが得られるかもしれない。
©︎Francisco Anzola
カーターはルクソール近郊の「王家の谷」に狙いを定めます。5年かけて至るところを掘り進めますが、何も見つかりませんでした。誰もが諦めた頃、カーターは唯一まだ掘っていない場所があることに気づきます。
それは、ほかのエジプト王（ラメセス6世）の墓を建設するために設けられた「作業小屋跡」がある場所。つまり遺跡の下にあるからこそ、これまで誰も掘らなかったのではないかと考えました。
©︎Editor from Mars
そこを掘り進めること3日、階段らしきものが現れ、その先に扉が出現します。扉にはなんと、ツタンカーメンの刻印が刻まれていました。開くと、大量の副葬品が入っていました。隣の部屋には、有名な「黄金のマスク」とともにツタンカーメンのミイラが！ 3000年以上にわたって奇跡的に盗掘を避けられてきた墓が、ついに見つかったのです。
©️Fæ / https://wellcomeimages.org/indexplus/obf_images/0b/bc/b98f1a18d212a335b365605066bf.jpgGallery:https://wellcomeimages.org/indexplus/image/L0019350.htmlWellcome Collection gallery (2018-03-22):https://wellcomecollection.org/works/qkvgc8ng CC-BY-4.0, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35990205
この歴史的発見には世界中が注目し、大きなニュースとなりました。各分野の専門家が集まって副葬品を綿密に調査し、近年では、ミイラに残されたDNAから、「ツタンカーメンの父がアメンホテプ4世だった」というような歴史的事実まで判明しています。
現在、ツタンカーメンのミイラは発掘場所である王家の谷に眠っています。副葬品や黄金のマスクは、カイロの「エジプト考古学博物館」に展示され、世界中から観光客を集めています。
©︎Roland Unger
エジプトが誇る悠久の歴史と王家の栄華を、ぜひ現地で感じてみたいですね。
