1065年12月28日は、イギリス・ロンドンのウェストミンスター寺院が竣工した日!
「寺院」と訳されていますが本来は修道院で、建てられてから、幾度もの改築を重ね、今ではイギリス国内でもっとも威厳ある修道院(アビー)になりました。「アビーの中のアビー」 という意味をこめて通称「ジ・アビー」 とも呼ばれています。
イギリスの歴史はジ・アビーなしには語れません。1066年以降、イギリス国王の戴冠式が代々執り行われ、2011年にはウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の会場にもなりました。
©︎Telemaque MySon
外観は荘厳なゴシック様式で、中央に嵌められた大きなステンドグラスは圧巻です。この美麗なステンドグラス、戦時下にはドイツ軍の爆撃によって割れないよう、取り外して疎開させてあったのだとか。
寺院内部は壁面も床も、イギリス史に名を残した先人たちの墓碑で埋まっています。正面入り口を入って最初に出会うのはチャーチル記念碑、その左手には労働党指導者アトリー。ほかにも歴代の宰相や、ニュートンをはじめとする科学者、そして詩人、作家、音楽家など、あらゆる著名なイギリス人の名が並びます。
©︎Bernard Gagnon
ジ・アビーの圧倒的な美しさと、そこに刻まれたかけがえのない歴史は、忘れられない感動をもたらしてくれるでしょう。