1月30日は、殉教者の日です。マハトマ・ガンディーの命日にちなんで制定されました。
「非暴力、不服従」を提唱し、イギリスからの独立運動を指揮したガンディー。この政治的思想(彼自身の造語で「サティヤーグラハ」、すなわち「真理の把握」と名付けられた)は、インド独立の原動力となり、植民地解放運動や人権運動の領域において世界中に大きな影響を与えます。
この功績から、インド独立の父とも呼ばれているマハトマ・ガンディー。「マハートマー(महात्मा)」とは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖タゴールから贈られたとされるガンディーの尊称なのです。
この日インドでは、大統領、副大統領、首相、国防大臣、国防参謀総長、および 3 人の軍務長官がラージガート記念館のサマーディに集まり、色とりどりの花輪を捧げます。軍種間の部隊は、敬意を表して武器を逆にし、インドの殉教者を追悼するための 2 分間の黙祷が行われ、宗教の祈りを歌います。
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©︎Marcin Białek
また、3月発売の最新号ベンガル特集でもインドについて総力取材中のTRANSIT。自然も文化も宗教も混沌とするインドという国の魅力は、ガンディーあってのものなのかもしれません。次号に乞うご期待ください。