朝昼晩の食事に加えて、2度のナスタ(軽食)の時間があるバングラデシュ。
食いしん坊の国だけあって、ストリートフードの種類も豊富で、クオリティも高い。
スパイス&ハーブの絶妙なバランスが光るジャルムリ、濃厚ながらほっとやさしいハリム、食感とピリ辛がクセになるフチカなど、つい手が伸びてしまう。
魅惑のバングラデシュ・ストリートフードを求め、首都ダッカへグルメトリップ!
1. Jhalmuri / ジャルムリ
「辛いパフライス」という意味の名物料理。ローストピーナッツやジャガイモ、キュウリ、レモンなどを、スパイスとともにパフライスに混ぜて作ったカレー風味のスナック。紙のスプーンで掬って食べる。
2. Bhapa Pitha / バパ・ピタ
ココナッツの風味漂う、米粉の蒸しパンケーキ。ココナッツやジャガリ(椰子の蜜)を合わせた餡が入っている。ピタには100種以上存在するが、ほのかな甘さでみんなに愛されるバングラ冬の風物詩。
3. Shingara / シンガラ
サモサに似た揚げスナックで、地域やお店によって具材が異なる。ジャガイモなどの野菜やスパイスを混ぜたおかずタイプが一般的だが、甘いものもある。小ぶりなサイズなので、食べ歩きにも◎。
4. Haleem / ハリム
数種のスパイスと、マトンやビーフといった肉を入れて煮込んだレンズ豆のスープ。濃厚な味わいだが、パクチーの爽やかさやレモンの酸味が、いいアクセントに。屋台だけでなく、食堂でも食べられる。
5. Jilapi / ジラーピ
バングラデシュ定番の揚げ菓子。小麦粉を液状に溶いた生地を油で揚げ、それをシロップに浸けたもの。生地をくるくる回すようにして油に流す光景が楽しい。スパイスも効いて、甘いけれどヤミツキに。
©︎Jrs Jahangeer ©︎Shutterstock.com
6. Dim Cake / ディム・ケーキ
日本の大判焼きのようなビジュアルだけど、ふわふわの生地の中には卵(ディム)が丸ごと1個入っている。刺激の強めなバングラデシュ料理のなかでは、甘じょっぱくてやさしいテイスト。
7. Chitoi Pitha / チトイ・ピタ
ババ・ピタと同じく、冬ならではの米粉のパンケーキ。もちもちとしたお餅のような食感がおいしい。トッピングは店ごとに異なり、チリやマスタード、パクチーや干し魚のペーストなどがある。
8. Chole Bhature / チョーレ・バトゥラ
スパイシーなひよこ豆のカレー(チャナ・マサラ)を、プーリにも似たバトゥーラと呼ばれる揚げパンと一緒にいただく。チャツネやピクルスと一緒に食べることが多い。朝食や夕方の軽食の時間に人気。
9. Beguni, Peyaju / ベグニ、ピヤージュ
ベグニ(写真手前)はいわばナスの天ぷらで、ペヤジュ(奥)はレンズ豆をペーストにしたもの。スパイス入りの衣をつけて揚げた軽食は、ゆで卵入り、干し海老入りなど、お店によってさまざま。
10. Dud Cha / ドゥッ・チャ
お隣インドとは違ったお茶文化があるバングラデシュ。紅茶は「チャ」と呼ばれ、ミルクティーはチャイではなく、ドゥッ・チャという名前。生乳入りは少なく、たいていの店はコンデンスミルク入り。
TRANSIT本誌では、この記事で紹介したダッカのストリートフードだけでなく、ダイナミックかつ神秘的な自然や文化、混沌とした街や社会問題など、まだ見ぬベンガルを知ることのできる企画が満載です。
つづきは
こちらから!
『TRANSIT59号 東インド・バングラデシュ 混沌と神秘のベンガルへ』