朝早く起きた日は気持ちがいい。
実際に"early bird catches the worm"なんてことわざがあるように、朝の時間を有意義に使うと、1日が満ち足りたものになる。
そとからはなかなか見えない、自分だけの時間。
〈Rab〉のウェアとともに朝を頑張る人を訪ね、彼らの思考や、仕事における信念などを聞いた。
photography=KOSUKE HAMADA
Interview with 石川 隼(インテリア・家具デザイナー /〈STOVE〉オーナー)
いしかわ・じゅん●留学や家具会社への勤務をへて、現在はオーダーメイドの家具や内装の設計をしながら、鎌倉で家具・インテリアのショールーム兼雑貨店〈STOVE〉を営む。隣には妻の有理子さんが運営するカフェ&ギャラリー〈John〉も。
▶︎〈STOVE〉
住所:
鎌倉市材木座1-6-24
営業時間:11:00-18:00
定休日:水曜
Instagram:
stove_kamakura
手入れをしながら、ずっと大切に使っていけるものを。
「愛着をもって、長く使えるものに惹かれます」。そう話す石川さんの転換点は、ヨーロッパに留学したときのことだ。
「ヨーロッパでは古い家具を、一度壊れても修理や塗装をして代々大切に使っているんです。大量生産の家具は、木に化学塗料を塗っていることが多い。そうすると汚れはつきにくいのですが、切ったり削ったりとメンテナンスができないので、壊れたら捨てるしかないんです。でも本来、木は手に触れたり湿度の影響を受けたりして形を変えていく、いわば『動く』存在。木の呼吸を止めることは、時間とともに変わりゆくという木のよさをなくしている気がして。だから、木の特性を活かし、経年変化も楽しめる家具や内装を作りたいと思ったんです」
そんな石川さんが自ら設計から施工まで手がけたのが、鎌倉にある〈STOVE〉だ。「最初は自分で作った家具のショールームにするつもりが、気づいたらセレクトショップに(笑)。お店にも、愛着をもってもらえるものを置くようにしています。たとえば、『Palo Santo』という中南米の香木。天然素材で体にも環境にも優しく、柔らかな木の香りがいい。僕自身もお気に入りで、朝お店に来ると香木に火を焚いて、店の中を一周するのが日課。この香りで満たされると、一日が始まる気がします」
具や内装の設計においても、雑貨のセレクトにおいても、「長く大切にしてもらいたい」という思いは変わらない。「生活や将来設計に合わせ、常に変化できるよう余白をもたせることを大事にしています。家族が増えたら間仕切りで部屋を分けたり、子どもが巣立ったらテーブルを切って大きさを変えたり。僕が設計したり選んだりしたものが、そのときの生活になじむのはもちろん、先々の人生にも溶け込んでいたら嬉しいです」
ー肌寒い朝に。〈Rab〉のおすすめアイテムー
素材に耐久性のあるAtomos™ウィンドプルーフを使用した、ミニマルなデザインの軽量防風フード付きジャケット。軽くて動きを邪魔しないので、作業をするときやスポーツにもぴったり。
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