静謐の湖で、穏やかな癒やしの旅を。
北海道・支笏湖のほとりにたたずむ
〈支笏湖第一寶亭留 翠山亭〉へ。

日本各地の国立公園をめぐり、 美しい大自然やそこに暮らす生き物や人びとの営みを感じながら旅をする連載「NIPPONの国立公園」。 TRANSIT61号では、 北海道の支笏洞爺(しこつとうや)国立公園を訪れ、 なかでもとくに支笏湖にフォーカスを当て取材を行いました。

静かで落ち着いた雰囲気の支笏湖エリアのなかで、 ひときわ穏やかな佇まいをもつのが〈支笏湖第一賓亭留 翠山亭〉です。 ここは、 食事に温泉、 部屋でのリラックスタイムに至るまできめ細やかに配慮され、 四季折々の美しい自然とすぐ隣り合わせで宿泊ができる宿。 今回はそんな〈支笏湖第一賣亭留 翠山亭〉で過ごす、 ゆったりと上質な時間をご紹介します。

Photography=SHINTARO YOSHI MATSU



P163-169_kokuritsukouenWebv_1.jpg P163-169_kokuritsukouenWebv_2.jpg

支笏湖は、約4千年前に行われていた火山活動によって形成されたカルデラ湖。日本有数の透明度と水質を誇っており、光照らされることで「支笏ブルー」と呼ばれる青の輝きを楽しめ、かつ札幌からのアクセスも良いとあって、季節問わず多くの人が訪れます。

P163-169_kokuritsukouenWebv_3.jpg

その水質を守るためにジェットスキーなどの動力線を原則禁止としている支笏湖は、とても静かな場所。風の音を聞きながら公園を散歩したり、澄み渡る水を眺めながら食事をしたりと、忙しない日常から離れのんびりと過ごすことができる場所なんです。

そんな静謐の支笏湖でも、ひときわ落ち着いた雰囲気をもち、ゆっくりとくつろぐことができる宿が〈支笏湖第一賣亭留 翠山亭〉です。

P163-169_kokuritsukouenWebv_4.jpg

支笏湖エリアの中心部から徒歩5分ほどの場所にある〈支笏湖第一寶亭留 翠山亭〉。 チェックインすると、まずは施設内で大豆から作っているという「もっちり豆腐」でお出迎え。 その名の通り、豆腐とは思えないほどもちもちした食感で、味わいもクリーミー。夕食にもこの豆腐を使ったメニューがあると聞き、期待に胸が高鳴ります。

P163-169_kokuritsukouenWebv_5.jpg

チェックインしてひと息ついたら、まずはお部屋へ。 スタンダードタイプのお部屋から、家族4人で宿泊できる大部屋まで。(※写真は4人用のお部屋)窓から見える景色はもちろん、間取りや家具のしつらえまでこだわり抜かれた部屋は、シックでおしゃれなのにどこか落ち着く空間になっています。

P163-169_kokuritsukouenWebv_6.jpg

そして部屋の奥の扉を開けると、 なんと温泉が!実は支笏湖周辺は活火山が多く、 温泉地としても有名。 柔らかくしっとりとしており、 「美人の湯」と呼ばれるほどなんです。 そんな温泉を、 他の人の目を気にせず、 自分の好きなときに、 好きなだけ温泉に浸かる時間はまさに至福の時。 旅先ならではの贅沢な解放感に包まれます。

P163-169_kokuritsukouenWebv_7.jpg

また、 プロジェクターがついた部屋も。 臨場感を味わえる音響効果「5.lchサラウンド」と、 90インチの大画面を採用。 迫力ある映像と音響を味わうことができます。 足を伸ばしてくつろげるほどの大きなソファが完備されているので、 大切な人や家族、 友人とのリラックスタイムにぴったりです。

P163-169_kokuritsukouenWebv_8.jpg

支笏湖付近を散策したり、 温泉に入ったり。 心地いい風を感じながら、 支笏の大自然に身を委ねていたら、 あっという間に夕食の時間に。 旅の楽しみといえば、 やっぱり食事ですよね。 〈支笏湖第一賓亭留 翠山亭〉では、 支笏湖や周辺地域をはじめ、 北海道の食材をふんだんに取り入れた、 四季の彩り感じる創作和食を楽しむことができます。

P163-169_kokuritsukouenWebv_11.jpg

まずはじめに運ばれてきたのは、御凌ぎとして一口サイズの雲丹の寿司と、ワイングラス。ワインかと思いひとくち含んでみると、グラスの中に入っていたのは、ワインではなく出汁! 水質のよさで知られる支笏湖の水は、料理にももってこい。そんな水のおいしさを体感してもらうために、最初に出汁を味わってもらうのだといいます。

P163-169_kokuritsukouenWebv_9.jpg

つづいて、料理長自ら農家さんを直接訪ねて仕入れているという野菜をふんだんに使った、サラダ仕立ての前菜です。よく見ると、ディップソースには豆腐を使っており、食べ応えはあるのに後味はさっぱり。チェックイン時に食した「もっちり豆腐」同様、館内で作ったフレッシュな豆腐を使っているのだといいます。

P163-169_kokuritsukouenWebv_10.jpg

見た目にも華やかな刺身盛りも人気の一品。北海道内外で獲れた新鮮な魚介類を、少しずつ、たくさんの種類がいただけるのがうれしい。時期によっては、支笏湖名物の「チップ」(ヒメマス)がラインナップすることも。支笏湖のチップはくさみがなく、他の地域と比べても別格のおいしさなんだといいます。

旅行の食事は量が多かったり、炭水化物や揚げ物ばかりだったりと、胃腸が疲れがちなことも多いですが、〈支笏湖第一寶亭留 翠山亭〉のお食事はヘルシーで食べ疲れしないものばかり。

でも、地場野菜や新鮮な海の幸をふんだんに使っているので、物足りない、なんてことはありません。「お客さまの心も、体も、ゆったり過ごしてほしいんです」という料理長の言葉どおり、お腹も、心も満たされるメニュー構成になっています。

P163-169_kokuritsukouenWebv_12.jpg

今回紹介したのは夏のメニューですが、その時々で柔軟に季節のものを取り入れるため、時期によってさまざまな味わいが並びます。シェフが織りなす、豊かな一皿一皿をぜひ堪能してみてください。

食事が終わったらまた温泉に入るもよし、21:00から1Fにオープンするバーでお酒を嗜むもよし。ちょっと外に出て、満天の星を眺める、なんてのもいいかもしれません。支笏湖には朝から夜まで表情の違った美しい自然があり、そこにはどんなときも、ゆったりとした時間が流れているのです。そんな穏やかな空気に惹かれ、1度のみならず2度、3度と訪れるリピーターの方も多いのだといいます。

日々の喧騒から離れ、身も心も解放する。そんな支笏湖の旅を、ぜひ〈支笏湖第一寶亭留 翠山亭〉とともに過ごしてみてください。

INFORMATION

支笏湖第一寶亭留 翠山亭


HP : http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/shikotsuko/index.html
住所 : 北海道千歳市支笏湖温泉
ご予約・お問い合わせ : 011-598-5252
RELATED

NIPPONの国立公園

北から南まで、日本に散らばる国立公園をTRANSIT編集部が旅した連載です。
日本の国立公園について知りたい、旅したいと思ったら、こちらも参考に。

環境省・日本の国立公園
kouen_kiji-nai.png

See Also

osanaisan_vol4a_6.jpg

多種多様な生物と出会う神秘の島忘れられない海 by 小山内 隆沖縄...

サムネイル.jpg

デニムの可能性に出会う旅を展覧会「SETO INLAND LINK...

"海の京都"久美浜の施設〈HOLIDAY HOME〉〈Bshop〉...

20230328_T58kokuritsukouen_04.jpg

#NIPPONの国立公園十和田八幡平国立公園(後編)変化していく混...