1月22日は、飛行船の日です。 1916年のこの日、初の国産飛行船が実験飛行を行ったことにちなんで制定されました。所沢〜豊橋〜大阪間を飛行した「雄飛号」の全長は、約85m、幅約15.5m。最大速度8.4km/hで進む初の国産船の実験飛行は約11時間34分に及ぶ旅だったようです。
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飛行船と言えば、1928年にドイツのツェッペリン伯爵によって建造された世界最大級の飛行船「グラーフ・ツェッペリン号」が世界一周を達成したことが有名です。1929年8月にドイツを出発し、東京・ロサンゼルスなどを経て、無事旅の終わりを迎えたこのフライトは20日以上に及び、飛行時間は300時間以上。霞ヶ浦滞在中には、グラーフ・ツェッペリン号を一目見ようと30万人を超える見物客が殺到したと言います。
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そして人びとの夢と希望を乗せた飛行船は、多くのものに影響を与えています。その一例としてドイツの時計ブランド「ツェッペリン」が2023年にリリースした「ATLANTIC GMT」は1930年代の飛行船による大西洋横断をモチーフにしたデザインになっており、洗練されたスタイリッシュな時計はロマン溢れる一品です。
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グラーフ・ツェッペリン号の世界一周から約100年。飛行機やヘリコプターといった航空機に比べると馴染みが浅い飛行船ですが、大空を旅するロマンは色褪せることなく輝きつづけることでしょう。