今日はキューバ革命が始まった日です。キューバ革命といえば、アメリカの影響が強い独裁政権を打倒するために起きた武装解放闘争であり、フィデル・カストロとチェ・ゲバラを筆頭とした革命軍の英雄的活躍は今日に至るまで人びとを熱狂させ、数々の映画の題材にもなりました。
©︎Alberto Korda
その契機となったのが1953年7月26日でした。独裁政権に反発する合計123人の若者たちが、サンティアゴ・デ・クーバにあるモンカダ兵営を攻撃します。
結局この攻撃は失敗に終わり、若者たちのほとんどが逮捕された上に見せしめとして虐殺されました。その中でリーダー格のカストロは裁判にかけるために生かされ、刑期15年の判決が下されます。
モンカダ兵営で逮捕されたカストロ
そのときカストロが「歴史が私に無罪を宣告するであろう」と言い放った言葉通り、この事件の屈辱が原動力となり、最終的にはキューバ革命が成し遂げられることになります。
程なくカストロは亡命し、革命に挑むために新たな仲間を集め、かつての仲間を失った事件の日付から名前をとって「7月26日運動」という集団を組織しました。そしてアルゼンチンから放浪の旅にきていたチェ・ゲバラとも出会うことになります。
©︎Cancillería Ecuador
革命勃発の舞台となったモンカダ兵営は今では「7月26日モンカダ兵営博物館」として、革命の歴史を伝える施設になっています。
キューバ観光といえばハバナが有名ですが、第二の都市であるサンティアゴ・デ・クーバにも足を運び、勇敢な若者たちの戦いの歴史を感じてみてください。
©︎hectorlo