今日は、エカテリーナ宮殿が完成した日。サンクトペテルブルク郊外に位置する豪華絢爛な大宮殿は、4年の歳月をかけて1756年に完成しました。
©︎Alexander2018
全長325mにわたるファザードと、55の部屋からなるエカテリーナ宮殿。水色と白の鮮やかな外観と、惜しげなく使用された金箔が特徴です。
実はこれ、ピョートル大帝が妃であるエカテリーナ1世の夏の避暑用の離宮として建てたもの。世界一豪華な「別荘」と言っても過言ではないかもしれません。
©︎W. Bulach
最大の見どころは「琥珀の間」。エカテリーナ2世はこの空間を愛するあまり、自分の許可なしには誰も部屋に入れなかったといいます。
しかしあまりの美しさのせいか、「琥珀の間」は第二次世界大戦でナチス・ドイツに占領された際、その装飾を奪われて跡形もなく消えてしまい、今も行方がわかりません。
©︎Dmitry Karyshev
現在の姿は、少ない資料から当時の姿を想像し、24年の歳月をかけて復元したもの。2003年に公開されて以来、観光客の行列が途絶えない人気スポットになっています。
©︎Alex Florstein Fedorov
ウクライナ侵攻によって渡航のハードルが高くなってしまったロシアですが、いつかサンクトペテルブルグを訪れた際は、ぜひ足を伸ばしてみてください。