大自然の造形美に出合える
天国一歩手前！ オーストラリアの
絶景スポット10選！
自然の宝庫、オーストラリアが秘める絶景の数々。なかには、正しい季節にドンピシャの時間帯を狙って訪れたときにだけ姿を現す、天国一歩手前のような景色も！ 息をのむほど美しいオーストラリアの絶景を10スポット紹介します。
14万年前の豪雨で大陸東海岸の砂が削り取られて誕生した。熱帯雨林が豊かに生い茂っているが、実はすべて"砂上の森"。そのため樹々が途絶える東側の水辺はすべてビーチで、長さは100km超。果てしないスケールの砂浜は4WD車で走り抜けたい。その爽快感たるや小さな悩みなんて砂とともに消え去ってしまいそう。
Access : クイーンズランド州ハービーベイからツアーに参加。フレーザー島内で自分で車を運転するなら、クイーンズランド州の環境保護局で申請が必要。(https://parks.des.qld.gov.au/)
ウィットサンデー諸島の東海岸の入江を遊覧飛行すれば、眼下にエメラルドグリーンの海と真っ白な砂がつくるグラデーションが広がる。潮の流れで模様は毎日変わり、現代アートのよう。ビーチの砂は粒子が細かく、寝転べば身体に荷重が均等にかかり最高の寝心地。
Access : 拠点となるウィットサンデー諸島のハミルトン島へは、シドニーから飛行機で約2時間30分。ハミルトン島から高速船で約30分。
外洋から珊瑚礁に囲まれたラグーンに入れば波は穏やかで、透き通った水は15m先まで見渡せる。珊瑚の陰に隠れ場所を探して魚が泳ぎ回り、そこへウミガメやエイが近づく。極彩色の水中生物が繰り広げる生命のつながりは竜宮城の世界のよう。
Access : 日本から最短で行けるオーストラリアの都市ケアンズが、グレートバリアリーフへの拠点。ここからクルーズ船が出発。
ところどころに広がるラグーンは、サンゴ礁があるために浅く、水はクリスタルブルー。紺碧の海をバックにすると、色の淡いラグーンが浮き彫りになって模様が出来上がっている。ハミルトン島の北東に浮かぶリーフはハート形。その姿を遊覧飛行で目撃したカップルは、いつまでも幸せに暮らせる......かもしれない。
Access : ハミルトン島へは、シドニー、ケアンズ、ブリスベンなどから飛行機が出ている。島に到着したら、飛行機やヘリを乗り継いで、ポイントへ。
オーストラリア南西部にあるミドル島の湖は、時折、不思議な色に染まる。水中の微生物が光合成する際に出す赤色の成分が水中に広がり、湖の水はすくい上げても淡いピンク。ユーカリの森の中に突如出現する湖は、イチゴセーキのよう。ただし湖水の塩分濃度は強烈な高さであることを忠告しておこう。
Access : パースからエスペランスまで飛行機で約2時間。その先は、クルーズツアーに参加するか、ヘリでのアクセスとなる。
西オーストラリアの街・ブルームの近くのビーチでは、3〜10月の満月の夜、干潮時に"月への階段"が現れる。濡れた砂浜に映された月明かりが引いていく波によって寸断され、地球と月を結ぶ階段のように見えるのだ。ブルームでは満月が水平線ぎりぎりに現れるので、まるで太陽のように明るく海を照らし出す。
Access : ブルームへはパースから飛行機で約2時間40分。
南部の海岸線に屹立する孤高の岩。大地が波に削られるなか、一部の固い岩が残り、高い塔のようになった。波に打たれる岩は、キリストの弟子の名を抱くにふさわしい尊厳さ。時とともに崩れる石柱もあり、現在は8つが残る。荒波に負けず天高くそびえる姿に勇気をもらえるはず。
Access : ビクトリア州トーキーからウォーナンブールまでの243kmをつなぐ、グレートオーシャンロードの途上にある。
乾燥した大地に、黒い粘土層と橙の砂岩層が交互に重なった岩がそびえ立つ。斑模様の岩の麓には泉が湧き、壁には絵が描かれ、そこがアボリジニの聖地だと伝える。先住民のファミリーツリーを感じさせる場所。
Access : 西オーストラリア州北東部のカナナラから、小型セスナ機か4WD車で。陸路だとかなりラフな未舗装路を通過するので、ツアーへの参加が必要。
春になると、北東部のバークタウンの上空に現れる一直線に延びる雲。その長さは時に1000kmに及び、時速60kmで移動することもあるとか。発生理由は不明だが、海風と陸風の衝突が原因といわれる。多くは高度1〜2kmの上空に発生するので地上から見上げてもいいけれど、『天空の城ラピュタ』好きなら、グライダーに乗って雲間を抜けて間近を飛んでみたい。
Access : クイーンズランド州のバークタウンへは、ケアンズから車で約11時間の道のり。
砂漠の真ん中に立つ15棟のサファリテント。その前に広がる荒野の先では、地平線を遮るようにウルルがそそり立つ。日没時には、太陽光を浴びた聖なる地の岩肌が橙から赤へ変化する。1日の終わりをドラマチッ クに演出する大自然のステージを見ながら、夜の時間が深まっていく。
Access : エアーズロック空港から約10kmで、無料バスが結ぶ。
現地の最新情報をお調べのうえ、旅の計画をたててみてください！
豊かな自然が冒険心をくすぐるオーストラリア、ニュージーランド、そして南太平洋に浮かぶ島々。そんな美しきオセアニアの魅力が詰まった1冊はこちら！
text=TRANSIT
1. FRASER ISLAND（フレーザー島）
©︎Lc95
14万年前の豪雨で大陸東海岸の砂が削り取られて誕生した。熱帯雨林が豊かに生い茂っているが、実はすべて"砂上の森"。そのため樹々が途絶える東側の水辺はすべてビーチで、長さは100km超。果てしないスケールの砂浜は4WD車で走り抜けたい。その爽快感たるや小さな悩みなんて砂とともに消え去ってしまいそう。
Access : クイーンズランド州ハービーベイからツアーに参加。フレーザー島内で自分で車を運転するなら、クイーンズランド州の環境保護局で申請が必要。(https://parks.des.qld.gov.au/)
Season : 8〜10月中旬に、南極から北上してくるクジラを見られる。
2. WHITEHAVEN BEACH（ホワイトヘブンビーチ）
©hiphopmilk
ウィットサンデー諸島の東海岸の入江を遊覧飛行すれば、眼下にエメラルドグリーンの海と真っ白な砂がつくるグラデーションが広がる。潮の流れで模様は毎日変わり、現代アートのよう。ビーチの砂は粒子が細かく、寝転べば身体に荷重が均等にかかり最高の寝心地。
Access : 拠点となるウィットサンデー諸島のハミルトン島へは、シドニーから飛行機で約2時間30分。ハミルトン島から高速船で約30分。
Season : 1年を通じて暖かいが、雨の少ない10〜11月はとくに海と砂浜のグラデーションが美しい。
3. GREAT BARRIER REEF（グレートバリアリーフ）
©︎Holobionics
外洋から珊瑚礁に囲まれたラグーンに入れば波は穏やかで、透き通った水は15m先まで見渡せる。珊瑚の陰に隠れ場所を探して魚が泳ぎ回り、そこへウミガメやエイが近づく。極彩色の水中生物が繰り広げる生命のつながりは竜宮城の世界のよう。
Access : 日本から最短で行けるオーストラリアの都市ケアンズが、グレートバリアリーフへの拠点。ここからクルーズ船が出発。
Season : 10〜11月中旬は風が穏やかで、気温も温かい。珊瑚が産卵する時期でもある。
4. HEART REEF（ハートリーフ）
©︎Ayanadak123
ところどころに広がるラグーンは、サンゴ礁があるために浅く、水はクリスタルブルー。紺碧の海をバックにすると、色の淡いラグーンが浮き彫りになって模様が出来上がっている。ハミルトン島の北東に浮かぶリーフはハート形。その姿を遊覧飛行で目撃したカップルは、いつまでも幸せに暮らせる......かもしれない。
Access : ハミルトン島へは、シドニー、ケアンズ、ブリスベンなどから飛行機が出ている。島に到着したら、飛行機やヘリを乗り継いで、ポイントへ。
Season : 9〜11月は風が少なく、透明度が上がり、海水がよりクリアに。
5. LAKE HILLIER（ヒリアー湖）
©︎Aussie Oc
オーストラリア南西部にあるミドル島の湖は、時折、不思議な色に染まる。水中の微生物が光合成する際に出す赤色の成分が水中に広がり、湖の水はすくい上げても淡いピンク。ユーカリの森の中に突如出現する湖は、イチゴセーキのよう。ただし湖水の塩分濃度は強烈な高さであることを忠告しておこう。
Access : パースからエスペランスまで飛行機で約2時間。その先は、クルーズツアーに参加するか、ヘリでのアクセスとなる。
Season : 天候に左右されるので、いつ見られるかは不確定だが、昼間にピンクになることが多い。
6. STAIRCASE TO THE MOON（月への階段）
©Finn Pröpper
西オーストラリアの街・ブルームの近くのビーチでは、3〜10月の満月の夜、干潮時に"月への階段"が現れる。濡れた砂浜に映された月明かりが引いていく波によって寸断され、地球と月を結ぶ階段のように見えるのだ。ブルームでは満月が水平線ぎりぎりに現れるので、まるで太陽のように明るく海を照らし出す。
Access : ブルームへはパースから飛行機で約2時間40分。
Season : 3〜10月の満月の夜に見られるが、3〜4月と8〜9月の満月の2日後がもっとも美しい。
Point : 撮影は長時間露光で。三脚を持っていこう。
7. TWELVE APOSTLES（12使徒）
©Fraser Mummery
南部の海岸線に屹立する孤高の岩。大地が波に削られるなか、一部の固い岩が残り、高い塔のようになった。波に打たれる岩は、キリストの弟子の名を抱くにふさわしい尊厳さ。時とともに崩れる石柱もあり、現在は8つが残る。荒波に負けず天高くそびえる姿に勇気をもらえるはず。
Access : ビクトリア州トーキーからウォーナンブールまでの243kmをつなぐ、グレートオーシャンロードの途上にある。
Point : ビーチ、ユーカリの森、熱帯雨林など、次々に景観を変える道は車でドライブしたい。
8. BUNGLE BUNGLE（バングルバングル）
©︎Andy Tyler
乾燥した大地に、黒い粘土層と橙の砂岩層が交互に重なった岩がそびえ立つ。斑模様の岩の麓には泉が湧き、壁には絵が描かれ、そこがアボリジニの聖地だと伝える。先住民のファミリーツリーを感じさせる場所。
Access : 西オーストラリア州北東部のカナナラから、小型セスナ機か4WD車で。陸路だとかなりラフな未舗装路を通過するので、ツアーへの参加が必要。
Season : 乾季の5〜10月がシーズン。雨季の11〜3月は立ち入り禁止。
9. MORNING GLORY CLOUD（モーニンググローリー）
©︎Ulliver at German Wikipedia
春になると、北東部のバークタウンの上空に現れる一直線に延びる雲。その長さは時に1000kmに及び、時速60kmで移動することもあるとか。発生理由は不明だが、海風と陸風の衝突が原因といわれる。多くは高度1〜2kmの上空に発生するので地上から見上げてもいいけれど、『天空の城ラピュタ』好きなら、グライダーに乗って雲間を抜けて間近を飛んでみたい。
Access : クイーンズランド州のバークタウンへは、ケアンズから車で約11時間の道のり。
Season : 発生原因はいまだ解明されていないが、9月末〜11月初旬に出ることが多い。
10. LONGITUDE 131°（ロンギチュード 131°）
©︎Roderick Eime
砂漠の真ん中に立つ15棟のサファリテント。その前に広がる荒野の先では、地平線を遮るようにウルルがそそり立つ。日没時には、太陽光を浴びた聖なる地の岩肌が橙から赤へ変化する。1日の終わりをドラマチッ クに演出する大自然のステージを見ながら、夜の時間が深まっていく。
Access : エアーズロック空港から約10kmで、無料バスが結ぶ。
Season : 秋から春にあたる4〜11月は、日中の気温が20〜25度でほどよい。
Point : 日没後は気温が急激に下がるので、夜はダウンジャケットが必須。
現地の最新情報をお調べのうえ、旅の計画をたててみてください！
豊かな自然が冒険心をくすぐるオーストラリア、ニュージーランド、そして南太平洋に浮かぶ島々。そんな美しきオセアニアの魅力が詰まった1冊はこちら！
