荒涼たる野原に立つミステリアスな修道院、青々とした広い湖など、ダイナミックな光景が広がるアルメニア。
まだまだ旅先としてはマイナーだけれど、1度旅したらハマること間違いなし!
ここではそんなアルメニアでトライしてほしいことを5つピックアップしました。
text=TRANSIT
INFORMATION
●通貨
ドラム 1ドラム=0.37円(2023年11月)
●治安
スリなどの軽犯罪には注意が必要なものの、基本的に治安は良好。ただし、アゼルバイジャンとの国境沿いは避けて。
●プラグとWi-Fi
スプラグはC、Fタイプ(丸型)で日本と異なる。都市部はWi-Fi完備のカフェなども多いが、地方部ではないことも。SIMカードの購入がおすすめ。
●交通
全土でマルシュルートカと呼ばれる小さなバンが走る。鉄道は基本的にエレバン市内もしくはエレバン〜ギュムリ間が中心。タクシーは「Yandex Go」アプリが主流。
●基本のあいさつ
こんにちは
Բարեւ Ձեզ バーレフジェス
ありがとう
Շնորհակալություն:シュノラカルトゥン
はい/いいえ
Հա/Չէ ハー/チェー
1.修道院めぐりをする
アルメニアで必ず訪れたいのが、各地に点在する歴史ある修道院。ゲガルド修道院やハフパット修道院など世界遺産に登録されている場所はもちろん、街中や道路脇の小さな修道院でも神聖な空気や繊細な装飾に触れられるはずだ。日曜日の11時からは多くの修道院でミサが行われているので、邪魔にならないよう見学してみるのもいい。
©MehmetO
上/ハフパット修道院 下/ゲガルド修道院 ©TRANSIT
2.「ローズシティ」と呼ばれる首都エレバンを楽しむ
ピンクの凝灰岩を使用した建物がずらりと並ぶエレバンはソ連時代に街の大部分が形成され、共和国広場を中心に放射線状に街が広がる首都。カスカードと呼ばれる大階段のある広場も見どころで、天気がいい日には、頂上からアララト山を拝める場合もある。美しい街並みは歩いているだけで飽きないが、近年はMoskovyan通りなどおしゃれエリアも急増している。エレバンっ子になりきって、コーヒー片手に闊かっぽ歩するのも◎。
©frantic00
3.アルメニアン・ブランデーで大人なひとときを
アルメニアのお酒といえば、ブドウから作られる蒸留酒・ブランデー!ソ連時代にも生産国として認められたアルメニアのブランデーは、ほのかに甘く芳ほうじゅん醇な香りが特徴。その品質の高さは折り紙つきで、ヤルタ会談でアルメニアのブランデーに感動した当時の英首相・チャーチルは毎年数ケース購入していたとか。もっとも有名なブランド
〈ARARAT〉をはじめ各メーカーで工場見学も可能で、試飲ができる場合も多い。たまにはほろ酔いの旅も悪くないだろう。
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4.セヴァン湖でのんびりタイム
水質がよく透明度の高さで知られるセヴァン湖。アルメニアは海がないので、セヴァン湖で泳いだりBBQをしたりするのが夏休みの定番。砂浜のビーチもあるので、ローカルに交じってバケーション気分を味わいたい。また湖で獲れるシグと呼ばれるサケ科の魚が名物。ホロヴァッツや、新鮮なものであれば生食も美味。湖畔にたたずむ修道院セヴァナヴァンク見学も外せない。
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5.ユニークなクラフトを探してみる
絨毯や刺繡、レースといった繊細なハンドクラフトが得意なアルメニア。幾何学模様からアルメニアを象徴するシンボル・ザクロがあしらわれたものまで、どの柄もかわいくて選べない。エレバンにあるヴェルニサー
ジュ市場ではクラフトのほか、ザクロモチーフの雑貨やアルメニアコーヒーのセット、ソ連時代のヴィンテージ品まで幅広く揃い、お土産探しに最適。
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TRANSIT62号ではここで紹介したアルメニアでしたいことだけでなく、近代都市バクーをはじめ伝統的な景色や文化も残るアゼルバイジャンでしたいことや、首都トビリシから知られざる小さな町を案内したジョージアガイドも!ぜひ本誌をチェックしてみてください。