1859年の今日は、イギリスの時計塔、ビッグ・ベンが時を刻み始めた日です。
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1834年、テムズ川ほとりのウエストミンスター宮殿が火事によって焼失。同じ場所にゴシック様式の新しい建物を建設することになり、ビッグ・ベンを含む現在の国会議事堂の構想が始まりました。
デザインを任されたのは、計97案の公開デザインコンペで見事栄冠を勝ち取ったチャールズ・バリー。建築家であるバリーは時計についての知識が少なかったため、友人である、女王の時計職人だったベンジャミン・ルイス・ブリアミーの協力のもと建設に臨みました。
©︎Colin
ちなみにビッグ・ベンはあくまで愛称であり、時計塔の正式名称はエリザベス・タワーというんです。15分に一回小さな鐘を、1時間に一回大きな鐘を街に響かせる時計塔は、あっという間にロンドンのアイコンになりました。
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そんなビッグ・ベンは、2017年から大修復工事に入っていました。内部には最新のデジタル技術が導入され、経年劣化によって黒くなった文字盤は当初のプルシアンブルーに。そしてコロナ禍のロックダウンによる中断、延期を挟みながら、今年2022年の4月、待望の再始動を果たしました。
©︎Colin
4年の工事をへて、まだお披露目されて間もないビッグ・ベン。装い新たに、これからまた100年、200年と時を刻んでいくのです。