今日はマヤ文明を代表する遺跡の一つ、パレンケでパカル王の墓が発見された日!
紀元前から、現在のメキシコのユカタン半島を中心に栄えたマヤ文明。7世紀、マヤの都市の一つであるパレンケの王となったパカル王は、パレンケを大国へと成長させ、数々の建築を残しました。その栄華を物語るのが、今もメキシコに残るパレンケ遺跡です。
1949年、メキシコ人考古学者のアルベルト・ルース・ルイリエールが、パレンケ遺跡の碑文の神殿の床に12個の孔(あな)があることに気づきます。それからアルベルトは4年かけて土砂を取り除き、1952年の今日、ついにパカル王の墓を発見したのです。
石棺の中には、緑色翡翠の仮面をかぶった人の遺体が安置されていました。それこそがパカル王で、マヤで最初に発見された未盗掘の王墓でした。
それまで、メキシコを中心に繁栄したメソアメリカ文明のピラミッドは、墓であるエジプトのピラミッドとは異なり、神殿の土台にすぎないというのが定説でした。それを見事に覆したのがこのパカル王の墓なのです。
さらに、1994年には碑文の神殿に隣接した13号神殿から、同じく翡翠のマスクをかぶった人物の遺体が発見されました。その副葬品や身につけていた服飾品などから、パカル王の王妃の可能性が高いとされています。
発掘時、その人物は真っ赤な水銀朱に覆われていたことから、「赤の女王」と呼ばれています。
6月16日(金)から東京国立博物館で開催される「古代メキシコ」展では、最新の発掘調査をもとに赤の女王の謎に迫るほか、古代メソアメリカでもっとも長く繁栄したマヤ文明、いまだに多くの謎が残るテオティワカン文明、最後の文明であるアステカ文明の3つの文明を中心に、古代メキシコの世界を掘り下げます。
また、6月16日(金)は、TRANSIT60号『メキシコ マジカルな旅をしよう!』の発売日。12ページにわたり古代メキシコの世界を特集しています。
ぜひ展覧会でも本誌でも、古代メキシコの世界を堪能してみてくださいね。
TRANSIT60号 『メキシコ マジカルな旅をしよう!』
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