1928年の今日は、キューバ史上もっとも有名な革命家の一人、エルネスト・ラファエル・ゲバラの誕生日。
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アルゼンチン出身のゲバラは、ブエノスアイレス大学の医学生時代に友人とバイクでの南米横断旅行をした際、先住民の困窮を目の当たりにして革命思想に目覚めます。
1954年にはグアテマラで革命に加わるものの、アメリカ軍の介入により革命は失敗。やむなくメキシコへ向かい、そこでキューバから亡命していたカストロと運命の出会いを果たします。
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キューバ革命へ身を投じたゲバラは、革命政府中枢に入り、カストロに次ぐ革命政権のナンバーツーとして国立銀行総裁や工業相などを歴任し、国連や国際会議へも国の代表として出席しました。
私生活でも愛する妻と4人の子どもに恵まれ、充実した日々を送っていたはずのゲバラ。しかし、1965年4月、ゲバラはカストロに「いま、世界のほかの地域が私のつたない努力を求めている」との手紙を残し、再び旅に出ます。
そしてアルジェリア戦争後のコンゴ動乱に加わり、その後ボリビアでのゲリラ闘争に参加。そのさなかの1967年、山中で政府軍に射殺され39歳の生涯を閉じたのです。
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民族や国家を超え、革命のために旅をつづけたゲバラ。死ぬまで世界革命を夢見た彼は、どこまでも理想の境地を追い求めていたのかもしれません。
キューバの首都、ハバナの街を歩けば、街中には至るところにゲバラの肖像画が描かれています。
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ヘミングウェイも愛したカリブ海の楽園、ハバナ。そう遠くない歴史に名を残した偉大な革命家の足跡を、街並みとともにぜひめぐってみてください。
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