6月18日は「考古学出発の日」!アメリカの動物学者エドワード・S・モースが来日した日で、後日、彼の手によって大森貝塚が発見・発掘されました。
©︎Saigen Jiro
貝の研究のために日本に訪れていたモース博士は、横浜駅から新橋駅まで汽車で向かう途中、貝殻が一帯に堆積しているのを発見しました。後日、博士主導のもと発掘調査が行われると、貝殻だけでなく 土器、土偶、鹿・鯨の骨片、人骨片などが出土。この地における古代の生活が明らかになったのです。
この発掘調査は日本で初めての科学的な発掘調査で、日本の考古学の出発点となりました。
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現在、品川区の遺跡一帯は「大森貝塚遺跡庭園」として整備され、一般に開放されています。庭園内にはモース博士の銅像や石碑、貝層の標本も。
日本の考古学の出発点、というにはなんとも意外な場所だったかもしれません。私達がまだ気づいていないだけで、アカデミックなスポットは身近に多く眠っているかもしれませんよ。
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