1967年のこの日、日本人の女性たちが、ある快挙を成し遂げました。
東京女子医大山岳部に所属していた今井通子さんと若山美子さんが、アルプス山脈のマッターホルンを北壁から登り、登攀(とうはん)に成功します。
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登攀とは、岩壁をよじ登って進むことで、クライミングに近い登り方のことです。非常な体力が求められる上、大きな危険を伴うため、当時は女性が登攀をするというのは考えられませんでした。
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しかしその偉業に今井さんと若山さんは挑戦し、40時間以上かけて登攀を達成します。「アルプス三大北壁」にも数えられるスイスのマッターホルン北壁は、登頂が極めて難しいルートとして知られており、女性だけのパーティーによる登頂は世界初の快挙でした。
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アルプス山脈を象徴する名峰、マッターホルン。その尖った峰の姿は、登山好きなら誰もが憧れを抱くものです。登攀は決しておすすめできませんが、電車とバスを乗り継いで行けば、その麓から絶景を鑑賞することができますよ。