7月17日は東京の日です。
1868年7月17日に、明治天皇の詔勅(天皇の発する公式文書)によって「江戸」が「東京」に改名されました。この文書では、徳川家康によって1603年に江戸幕府が開かれて以来長らく政治の中心であった江戸が明治天皇によって改めて政治の中心とされることが宣言され、地名も「東京」と改めるとされました。名称を変更する案を建言したのは、大久保利通でした。
©︎国立国会図書館ウェブサイト(https://www.ndl.go.jp/en/index.html)
これまでの都であった「西の京」の「京都」にたいして、「東の京」から「東京」と名付けられました。
その後、明治天皇は段階を経て京都から東京へと住まいを移しましたが、その場所こそ現在も「皇居」と呼ばれ親しまれているあの場所。
©︎Fg2
最初は「東京」の読みについて決まりがなく、「とうけい」と発音されることも多かったようです。その後、国語の教科書でふりがなが「トーキョー」と表記されたため、現在のように「とうきょう」と呼ばれるようになりました。そのため、明治初期の頃の文学は作家によって「東京」のふりがなが、「トーキョー」と「トウケイ」の二つに分かれています。
©︎Martin Abegglen
「東京の日」に関連して行われるイベント等はありませんが、記念日として制定されている「都民の日」10月1日には、美術館など都内の20以上の文化施設が無料公開されています。東京都民に限らず無料で利用できるため、気になる施設を訪ねてみては?