7月31日は、蓄音機の日。1877年のこの日、当時30歳の発明家のトーマス・エジソンが、自身の発明品の一つである蓄音機の特許を取得したことにちなんで制定された記念日です。
©︎Bachrach Studios
実は蓄音機を発明する前、エジソンは電話機の開発に集中していました。しかし電話機はグラハム・ベルによって先に特許を取得され、開発競争に敗れてしまいます。
そこでエジソンは、「電話を伝言板のように使えたら?」と思いつきました。電話にこだわらなくても、音を記録する仕組みを作ればいいのではないか。そう発想を切り替え、蓄音機の開発を始めたのです。
自身が開発した初期の蓄音機とエジソン ©︎Levin C. Handy
音の正体は「空気の波」だと理解したエジソンは、その波長を記録することができれば、再生することが可能ではないかと考え、「目には見えない音を記録する」という画期的な発明に成功しました。
「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」という名言で知られるエジソンですが、若干30歳にして人類史に残る発明をしてしまうというのは、やはり恐ろしいほどの才能があったのでしょう。
博物館に復元された研究所。しかし本物は散らかっていたという。 ©︎Andrew Balet
ミシガン州ディアボーンのヘンリー・フォード博物館を訪れると、エジソンが数々の発明を生み出した「メンローパーク研究所」が復元された姿を見ることができます。
ここは自動車産業の偉人フォードが建設しただけあって、ほかにも錚々たる展示が揃っています。リンカーンの椅子、ケネディの車、ライト兄弟の家と自転車......。アメリカの歴史ロマンが詰まった、国を代表する博物館です。
©︎Alvintrusty