見どころはヘルシンキだけじゃない!? フィンランド在住経験をもち、各地を旅してきた人たちに、お気に入りの町や過ごし方を教えてもらいました。バルト海に面した田舎町・マチルデダールをおすすめしてくれたのは、フィンランド1部リーグHJKヘルシンキで活躍中のサッカー選手で、フィンランドやサウナの魅力を発信する情報サイト「MOI SAUNA」を運営する田中亜土夢さん!
text=TRANSIT
タイムスリップしたかのよう! ノスタルジックな田舎旅
マチルデダール(Mathildedal)
ヘルシンキから電車やバスで2時間ほどで辿り着く、バルト海に面した田舎町・マチルデダール。1800年代には鉄鋼業で栄えたこの町には、現在は手工芸などを手がける職人たちが多く住み、当時の面影を残しつつも新しいものづくりの文化が芽吹く。
田中さんも、夏になるとこの町をよく訪れるという。「一見小さな田舎町ですが、全体がセンスよくまとめられており、ただの田舎でないところが好きです。レストランやショップはおしゃれな場所が多いし、素材にも気を配っている。"ローカル"にこだわる町だからこそ、心も体も満たされます」。
また、国立公園が隣接しており、アクティ ビティも楽しめる。「とくに森を歩いた先のサウナと自然の中でのスイミングは、最高の体験。自然の美しさや太陽の強さ、心地よい空気は忘れられない。エネルギーチャージにもってこいの場所です」
●田中亜土夢さんお気に入りのスポット
自家製パンと周辺地域の新鮮な食材が楽しめるベーカリー&レストラン。「昔の邸宅のレトロな雰囲気もあり、時間を忘れてリラックスできる。何度も通うお気に入りの店」
住所 : Bremerintie 4, Matildedal
鉄工所時代の趣を残しつつ、モダンにリ ノベーションされたホテル。「アクティビティのアレンジも可能で、とくにテイヨ国立公園でのハイキングと湖畔のサウナがおすすめ」
住所 : Ruukinrannantie 6, Matildedal
実はこの町にはアルパカが暮らし、彼らの毛を利用したプロダクトも生まれている。とくにこの〈Ruukin Kehräämö〉は赤ちゃんの肌にも優しいといわれる高い品質で有名。
住所 : Ruukinrannantie6, Matildedal
マリーナに併設されたレストランでは、シーフードを中心とした創作料理を。「レストランから望むヨットハーバーの美しさは格別。ぜひテラス席を選んで、景色も楽しんでほしいです」
住所 : Ruukinrannantie 4, Matildedal
■PROFILE
田中亜土夢(たなか・あとむ)●2006年にアルビレックス新潟に入団し、同年U-20日本代表に選出。2015〜2017年、そして2020年〜はフィンランド1部リーグHJKヘルシンキで活躍中。フィンランドやサウナの魅力を発信する「MOI SAUNA」の運営も手がける。
本記事の続きは↓こちらから!
TRANSIT58号『春夏秋冬フィンランドに恋して』