人類が北米大陸に足を踏み入れてからおよそ2万年。
そこに広がるダイナミックでミステリアスな自然風景はいつの時代も人びとを魅了し、冒険のモチベーションや旅の目的地となってきました。
ですが、まだまだ知られざる魅力を秘めた絶景が存在するようです。
2023年4月7日(金)に、北米大陸ににある28の自然スポットの巡る旅を記録したドキュメンタリー映画『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』が公開となります。
アメリカの知られざる大自然は、私たちに何を教えてくれるのでしょう。
©️MMXX VisitTheUSA.com
2023年4月7日(金)より公開の『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』は、北米大陸に点在する28の絶景ポイントを巡るドキュメンタリー映画です。
IMAXカメラを使用し、アラスカの原野、オレゴンの緑豊かな海岸線、アパラチアン・トレイルなど、アメリカに広がるの豊かな自然や風景や街の様子を撮影し、臨場感あふれる大迫力の映像が完成しました。見ていると、まるで自らが旅しているような感覚を味わうことができます。
ユタ州 モアブ・ウィルソン・アーチ
「人と人を結ぶ絆。それは、手つかずの自然の中で見つけることができる」
これは、ネイティブアメリカン初の宇宙飛行士で、本作で案内人を務めているジョン・ ヘリントンの言葉です。AIなどによるテクノロジーが発達した革新的時代。しかし、便利で溢れるこの暮らしにときとして疲弊してしまうのも事実。その解決策のひとつに"自然"があるのです。
本作は、自然がいかに美しいもので、人間の暮らしに必要であるかを教えてくれます。
カリフォルニア州 マンモスレイクス
好奇心を刺激し、精神を浄化し、人と人を結び付けてくれる自然。北米の大地に足を踏み入れてから現代にいたるまで、アメリカ人の生活に自然がどのような影響を与えたのかということにも切り込んでいます。
アラスカ州 チャガック国立森林公園
●3つのキーワードで楽しむ『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』
1. IMAXカメラで撮影された映像美
IMAXカメラによる撮影で実現した、現地の臨場感や自然の鼓動を感じられる映像が最大の見どころ。メガホンをとったのは、ドキュメンタリー映画の分野で名を馳せたグレッグ・マクギリブレイ監督。『リビング・シー』(1995)、『ドルフィン』(2000)で、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞に2度ノミネートされています。
グレッグ・マクギリブレイ監督
2. 案内人は3人の旅のスペシャリスト
作品の中で案内人として登場するのは、ネイティブアメリカン初の宇宙飛行士ジョン・ヘリントン、アラスカ出身のパイロットでTVパーソナリティのアリエル・トウェト、そして全米初の記録を樹立した長距離ハイカーのジェニファー・ファー・デイビス。彼らは、自らの足で歩き回り、そしてときに自転車や列車、熱気球といったさまざまなアクティビティへの挑戦を通して、自然と人の繋がりを見せてくれます。
左/ジョン、中/アリエル、右/ジェニファー
3. ナレーションは宇宙飛行士・野口聡一さん
宇宙飛行士・野口聡一さんが、ナレーションに初挑戦。穏やかな口調で、地球の歴史や、自然と人間との関係、絶景の情報などを伝えてくれます。案内人のジョン・へリントン飛行士とはNASA時代の同期で良き友人なのだそうです。
▶︎『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』公式サイトへ
ちなみにTRANSITも、
56号『美しき世界の山を旅しよう!』で、劇中に登場するアパラチアン・トレイルを取材しました。アパラチア山脈に沿ってのびる全長3500kmものトレイルをゆく、世界各地のハイカーたちとの交流や、旅の道中で出合った壮大な景色について綴っています。
また、
TRANSIT55号『未来に残したい海の楽園へ』では、海をはじめとする自然環境と、人間社会、気候変動の関係などにフォーカスした記事を掲載しています。
『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』を観て、自然の力に感動し、重要性を実感したら、ぜひTRANSITでもその魅力に浸ってみてください。