メキシコ混血社会の
ビートを体感するPlaylist
by 長屋美保さん

TRANSIT60号でメキシコの音楽について執筆してくれたメキシコシティ在住のコーディネーター兼ライターの長屋美保さんが、メキシコ音楽のプレイリストをつくってくれました。

先住民、スペインの侵略者、移民......。多様な人種、多様なカルチャーのなかで育まれてきた音楽家たちによる、個性豊かな音の世界を味わうことができます。

美しい情景が脳内に広がる映画的なノイズ音楽から、ラテングラミー新人賞を受賞したシンガーソングライターの楽曲まで。メキシコを感じるプレイリスト「太陽の国、混血のビート」をお楽しみください!



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プレイリストのなかから、とくにおすすめアーティスト5人を選出。長屋美保さんの解説付きでご紹介します!

●ロス・アンパリート(Los Amparito)

ハリスコ州グアダラハラ出身、フォークトロニカの第一人者であるカルロス・ペシナの音楽プロジェクト。メキシコの伝統音楽や大衆音楽に、いびつな電子音や変拍子と気だるい歌を加えて曲を繰り出す。ペシナは、米国のシンガーソングライター、Marineroとのソフトサイケ系電子音楽デュオも組んでいて、国外からの評価も高い。

●ロス・グアナバナ(Los Guanabana)

2002年にプエブラ州で結成した9人組。ジャマイカン・ジャズを踏襲したインスト曲に、卓越したブラス隊と鋭利なリズム、ダブ・エフェクトを加えたライヴは圧巻。

●ルイド(Ruido)

2011年より出身地プエブラ州アトリスコで活動。ゲーム音や1960~70年代のメキシコ映画の台詞をサンプリングした、ファニーで複雑なビートが独特な世界を構築。

●コンセプシオン・ウエルタ(Concepcion Huerta)

グアナファト州出身の音楽家。2013年より首都に移り、本格的に始動。国内外の音楽家との共作も多数。モジュラーシンセが紡ぐノイズは美しい映画のようでもある。

●パルマスール(Palmasul)

プエブラ州出身の新鋭のシンガー。シンセとリラックスしたビートに、宅録のLo-Fiな音が癖になる。ペルーの電子音楽デュオ、Dengue Dengue Dengue!とのコラボも。

メキシコ音楽に興味が湧いたなら、TRANSIT60号『メキシコ マジカルな旅をしよう!』もチェック!

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TRANSIT本誌ではここで紹介したメキシコ音楽の情報のみならず、マヤやアステカといった数多の古代文明の秘密、タコスやメスカルなどの魅惑の食文化、独自の死生観や信仰心が込められたフィエスタなど、メキシカンカルチャーを大特集。つづきはこちらから!

『TRANSIT60号 メキシコ マジカルな旅をしよう!』


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