タイ社会には、大事にされている習慣や概念など特有の文化があります。
タイ人の暮らしやコミュニケーションに欠かせない10の単語を具体例を交えながら5つの単語を紹介しましょう。
タイの人々をよく理解する手がかりにしてみてください。
illustration= NAOKO FUJIWARA
supervision= SUNISA WITTAYAPANYANON
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1.ブァット【出家する】
タイ人男性は、一生に一度は出家することが親に対する最大のタンブン(徳を積むこと)とされており、出家してようやく一人前とされる考えが地方や上の世代の間で根づいている。20歳前後で最低1週間程度することが一般的だが1日で済ませてしまう場合も。多くの会社で出家休暇という制度があるほどで、手厚い企業は最大2カ月まで出家休暇をとることができる。なお、出家するのは男性だけ。修行を積む女性も寺にいるが、日本と異なり出家した尼僧という立場ではない。
2.ピーノーン【兄弟姉妹】
「ピー」は兄姉、「ノーン」は弟妹を指す。タイ社会では、話し手同士、チューレンと本名の使いわけによって横の距離感(親しさ)を示すと同時に、縦の位置関係(上下)を示す傾向がある。縦の位置を決めるのは、社会的・組織的役職のこともあるが、もっとも一般的な基準が年齢。相手との上下の関係を示すために、ピーもしくはノーンと呼びかける。知り合い同士、"ピー / ノーン+名前" という使い方もあれば、店員を呼ぶときなどもピー / ノーン単体で使うことができる。この呼び名が使われる際は、ピーはノーンの面倒を見ること、ノーンはピーに敬意を示したり甘えたりすることなど、ピー /ノーンに見合った役割の振る舞いが求められる。これらの呼びかけは初対面でもお互いの距離を縮めるために使われ、親しさを出すことが好まれる。なお、年の差が大きく開く場合にはおじさん/おばさんと呼びかけるが、明確な基準があるわけではなくタイ人にとっても悩みの種に。
3.マイペットマイアロイ【辛さのなかにうまさあり】
直訳すると「辛くなければおいしくない」という意味。タイ料理は、辛さ、酸味、甘味、塩味が複雑に絡み合っておいしさが生み出されているが、多くのタイの人が、食事において辛さが一番欠かせない要素だと考えている。とはいえ辛さのベースは唐辛子で、16世紀頃にポルトガル経由でもたらされて取り入れられた比較的新しい素材。交易で栄えたアユタヤ王朝時代に、中国、インド、イスラーム世界などから影響を受けて今のタイ料理の基礎ができたといわれている。
4.ピー【霊】
タイ社会の価値観や個人の考え方の根底には、仏教のほかにタイ族を中心に定着したアニミズムも大きな役割を果たす。 万物にピーが宿っているとする信仰で、街中にピーを祀る小さな祠や、布が巻いてある大きな木がある。また、病気になることを「ピーが入る」と言ったり、急に意地悪なことをしたり親切になったりと性格が不安定な人を「ピーが出たり入ったりする」と言うことも。良いピー(家の守護霊など)と悪いピー(お化けのような存在)がいて、ピー映画も人気。
5.ワン【曜日】
タイでは生まれた日の曜日が重要な意味をもち、日本人が自分の星座を知っているように、ほぼすべてのタイ人が自分や家族の誕生曜日を知っている。各曜日には守護神的な生き物の存在が当てはめられ、お守りを持ったり、お寺で自分の曜日の曜日仏にお祈りする。各曜日にはラッキーカラーやラッキーナンバーがあり、また星座や血液型のように、性格のイメージや占いが存在する。なお、先代と現国王は月曜生まれのため、街中の国王のあしらいには黄色が多用される。
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