4月8日は、「ミロのヴィーナス」が発見された日。
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「ミロのヴィーナス」といえば、古代ギリシアを代表する彫刻作品。ルーヴル美術館に展示され、「モナリザ」と並んで圧倒的な人気を誇っています。作者は紀元前130年頃の彫刻家、アンティオキアのアレクサンドロスと推定されていますが、確かなことはわかっていません。
つまり「ミロ」というのは作者の名前ではなく、発見された場所にちなんでつけられた名称なのです。1820年、エーゲ海に浮かぶ「ミロス島」に住む農夫が、何かの断片と思しき二つの石を掘り出しました。それに興味を抱いた者たちが他の断片も探し当て、組み合わせたところ、「ミロのヴィーナス」が現れたといいます。
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ミロス島は、火山活動による独特な凝灰岩の景観と、70以上ある美しいビーチを誇る島です。劇場の跡地やカタコンベなど、古代ギリシアらしい遺跡も残されており、小さいながら見どころは尽きません。定番のサントリーニ島やミコノス島に比べると観光地化されていないため、ギリシアの島に行ってみたいけど人混みは苦手という方にはぴったりかもしれません。
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