1550年の今日は、ユグノー戦争やサンバルテルミの虐殺が治世下に起こった、シャルル9世の誕生日です。
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16世紀後半のフランスでは、カトリック(旧教徒)とカルヴァン派(新教徒)の抗争(ユグノー戦争)が40年ものあいだ繰り広げられ、多大な犠牲者を生みました。
現在でもフランスではカトリックが多数派ですが、迫害されていたプロテスタントの教会も残っています。もっとも有名なのは、ルーヴル美術館からほど近くにある「ルーヴル礼拝堂」。
©︎Arthur Weidmann
礼拝堂の正面には、サンバルテルミの虐殺で殺害されたプロテスタントの指導者、コリニー提督の銅像が屹立しています。プロテスタントたちにとっての英雄であり、シャルル9世とも親交が深かったそうです。
©︎Didier Descouens
美しい花の都パリにも、流血と闘争の歴史が眠っているのです。