今日はペルーを代表するアンデスの祭り「インティライミ」の日。リオのカーニバルやボリビアのオルーロのカーニバルとともに、南米三大祭のひとつに数えられています。
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インティライミとは南半球の冬至の日に、最高神である太陽(インティ)と大地の神パチャママに収穫の感謝を示すとともに、翌年の豊作を願い行われていた祭り(ライミ)。
クスコがインカ帝国の都であったときからつづいている伝統ある行事です。
1年に一度だけ王が民衆の前に姿を現す儀式が行われていたことから、王を崇拝するために大勢の人がクスコを目指したといいます。
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スペイン統治時代には禁止されていましたが、1944年にケチュアの人びとによって儀式が再現されました。
祭りでは太陽を乗せた神輿の行列がみられるほか、人びとがインカ帝国時代の民族衣装をまとって伝統舞踊を繰り広げます。
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サクサイワマン遺跡では、豊穣を祈ってリャマの心臓を太陽神に捧げる儀式が執り行われ、農業主体のアンデスに息づく信仰そのものを感じることができるでしょう。
クスコの町では祭りの数日前からイベントが開催されるので、祭りを訪れる際は早めの現地入りをお忘れなく。
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