6月23日は、ルクセンブルク大公の公式誕生日。
ナショナルデイであるこの日はお祝いムードに包まれ、国全体に活気があふれます。実は現大公アンリの誕生日は4月16日。ですが、気候のよい季節に人びとが集まって祝いやすいようにと、1962年より一貫してこの日が公式の誕生日として定められています。
お祝いは前日22日の夕方から始まります。この日のメインイベントは松明行列。ルクセンブルクの伝統衣装をまとった人びとが、松明を片手に街を練り歩きます。
フランス、ベルギー、ドイツに囲まれ、多様なルーツをもつ人が集まるルクセンブルクらしく、皆それぞれの民族衣装や象徴的な乗り物でパレードに花を添えます。
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夜には花火やオーケストラの演奏も。夜空に咲く花火を一目見ようと、首都ルクセンブルク市のアドルフ橋周辺には全国から大勢の人が集まります。
©Tom Harris
23日には大公家による行列や軍事パレードが行われ、午後はノートルダム大聖堂で伝統的な聖歌が捧げられます。まさに、ルクセンブルク全体がお祭り騒ぎになる2日間です。
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森林と渓谷の美しい西ヨーロッパの小さな国ルクセンブルク。その全体が世界遺産にも登録されている街並みと要塞は、歩いているだけで童話の世界に迷い込んだ気分が味わえます。
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パリやブリュッセルから2〜3時間と、アクセスも良好。ヨーロッパを訪れた際、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。