80年代に幕を開けた台湾ニューシネマの再注目や、現在ブームとなっている台湾ホラーなど、世界的な盛り上がりをみせる台湾映画。
今年5月から開催中の「台湾映画上映会2024」では、台湾社会を如実に映し出すドキュメンタリー作品や、大人気インターネット小説がもととなった話題のラブストーリーなど、日本初公開を含む3作品が台湾文化センターにて無料で上映されます。
ここでは、8月、9月、10月にかけて上映される3作品を紹介します。
『ミルクティーを待ちながら』
ジャン・フーホア(詹馥華)監督/2021 年/114 分/台湾
バレンタインの寒い夜、卒業を控えた美術学生の主人公が、恋人を待ちつづける青年にミルクティーを差し出すことから始まるラブストーリー。思いがけない出会いから始まる恋と、家族と友情、別れや喪失を真摯に描いた、深い感動を呼ぶ作品。原作は監督自身による、ベストセラーの人気インターネット小説。
©️Mandarin Vision Co., Ltd.
『ニューヨーク協奏曲』
ユー・シェンイー(俞聖儀)/2023 年/120 分/台湾
ニューヨークに暮らす3組の台湾人たちを描いたオムニバス作品。最初の物語は、ニューヨークに残るか、故郷に帰るかを悩む、通訳の女性の物語。2 つ目の物語は、夢と現実の狭間で悩む 2 人の若いヒップホップダンサーの物語。3つ目の物語は、ニューヨークに移住し、心を病んだ息子との生活に苦悩する中年夫婦の物語。ユー・シェンイー監督はニューヨーク在住の台湾人で、本作が長編デビュー作。
©️Rumble Picture Co.,Ltd. Man Man Er Co.,Ltd. Taiwan Creative Content Agency.Taipei Film Commission.
『9発の銃弾』
ツァイ・チョンロン(蔡崇隆)監督/2022年/90分/台湾
台湾の出稼ぎ労働者の現状と台湾社会の歪みを如実に伝えた骨太なドキュメンタリー作品。
台湾に出稼ぎに来ていたベトナム人青年が、警官が撃った9発の銃弾により死亡した。彼を殺したのは9発の銃弾だけなのか。実際の事件映像やインタビューを交え、真実に迫っていくドキュメンタリー。台湾社会の現実とともに、移民問題や社会の構造によって起こる犯罪など、現代社会における普遍的なテーマを浮かび上がらせる。
©️2022 Twinflows Production
台湾の今を描いた名作、意欲作のラインナップ。映画を通して台湾社会や文化への理解を深め、台湾の魅力を新たに発見できる機会です。ぜひ台湾文化センターへ足を運んでみてください。
INFORMATION
台湾文化センター 台湾映画上映会 2024
日時|2024年8月25日、9月25日、10月18日
場所|台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
住所|東京都新宿区新宿3-35-13 3F
台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
主催|
台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福
共催|
慶應義塾大学日吉電影節/東京外国語大学 TUFS Cinema
協力|
大阪アジアン映画祭
宣伝デザイン|
100KG
≪参加無料、事前申し込み制≫
各回の申し込みは、Peatix にて先着順にて受付。
≪Peatix≫
https://taiwanculture.peatix.com/
※各回の申し込み開始日等については、文化センターHP にて
※8/25(日)上映回は申込終了。