マーケット探索に建築探訪!
バングラデシュの首都
ダッカでしたい5つのこと

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バングラデシュの首都、ダッカ。人口密度が高く、政治経済、文化や教育の中心地として発展をつづける巨大な街は、人びとのエネルギーに溢れている。有名なランドマークはないけれど、街を散策するだけで刺激がいっぱい。リキシャに乗り、ストリートフードをつまみ、モスクの礼拝に参加して......。

いつかダッカを訪れたいと考える旅好きのみなさんへ、街の様子を紹介しよう。

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220327_map.jpeg 7つの行政区に分かれるバングラデシュのほぼ中央、ガンジス(ポッタ)川とブラマプトラ(ジョムナ)川の流れが集まる平野に位置するダッカ管区。その中心都市が、首都ダッカだ。ダッカの名は12世紀からあったダケーシュワリ寺院に由来するとされるが、都市の始まりは17世紀。

中世以来、東ベンガルの中心はダッカの東30㎞に位置するショナルガオンだったが、ムガール帝国時代のベンガル太守が、ベンガル地方の首都をここに遷したことで発展する。16~18世紀にかけては "黄金のベンガル"と謳われるほど繁栄を極めた。イギリス統治時代になると東ベンガル及びアッサム州の州都となる。

そして1947年の印パ分離独立時には東パキスタンの首都が置かれ、1971年のバングラデシュ独立時にいよいよ一国の首都となった。ブリガンガ川北岸のオールド・ダッカはムガール帝国時代に発展したダッカ発祥の地で、街は時代とともに北側に拡大。ビジネス街のモティジール、行政機関の多いダッカ大学周辺、商業エリアのミルプール、新市街のグルシャンやお洒落な若者が集うボナニなど、エリアによってさまざまな表情を見せる。

▶︎ダッカ基本情報

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出典:Bangladesh Bureau/Population & Housing Census 2022

▶︎アクセス

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▶︎物価

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#ダッカでしたい5つのこと!


1.オールド・ダッカ&ニューマーケット探索。

ムガール帝国時代につくられたオールド・ダッカは、リキシャも車も、馬車も人も行き交う、混沌ダッカを象徴する場所だ。入り組んだ細い路地に入れば、仕事に精を出す職人や市場帰りの人など、ローカルの暮らしが垣間見える。

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老若男女が集うニューマーケット。ほかの市場より値段も安い。

ブリガンガ川に面した船着場、ショドル・ガットは地方都市とを結ぶ船や渡し船といった大小さまざまな船が発着し、水運の発達したダッカならではの風情が感じられる。また、ダッカ大学近くのニューマーケットは、衣料品、食品、日用雑貨から民芸品までなんでも揃う市場。職人がその場で製品を作る光景に出合えることも。

Star Mosque (Tara Masjid)
▼Abul Khairat Rd, Dhaka
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©︎Matyas Rehak * 星形の意匠が素敵なスターモスク(別名タラ・マスジッド)は女性も入れるモスク。


2.歴史に触れる。建築を訪ねる。

ムガール帝国時代の面影を残すラールバーグ・フォートは、1678年、ムガール皇帝の息子モハマド・アザムによって建てられた要塞。

Lalbagh Fort
▼Lalbagh Rd, Dhaka
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©︎Scott Edmunds ラールバーグ・フォートの敷地内は公園になっていて、市民の憩いの場に。

一方、英領時代を代表する建築といえば、アーシャンモンジール。1830年に建設された後にダッカ領主の邸宅として使用されもので、当時の裕福な生活ぶりが伺える。

Ahsan Manzil
▼Dhaka
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ムガール建築の要素を採り入れたインド-サラセン様式の、別名ピンクパレス。現在は国立博物館。

郊外にあるバングラデシュ独立記念碑は、独立戦争時の戦死者を祀る記念碑。バングラデシュ人にとって大切な場所だ。

National Martyrs' Memorial
▼Dhaka - Aricha Hwy, Savar Union
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行楽地さながら多くの人で賑わう独立記念碑。


3.いろんな乗り物で移動する。

渋滞にはうんざりしてしまうが、ダッカは乗り物好きにはたまらない街ともいえる。下で紹介する交通手段のほかにCNGを小型にしたようなミシュックや、電動のオートリキシャ、馬車も運行。渋滞を避けたい人は、バイクタクシー(初乗り100Tk~)という手も。メトロも開通したのでアトラクション的に乗ってみるのもアリ。一度に数カ所訪れる場合は、1日車を雇うほうが経済的によい場合も。

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リキシャ。車夫の縄張りがあり、長距離移動というよりはエリア内の移動に。初乗り10~20Tk~(価格変動)。運賃は交渉制。

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CNG。細い路地や大通りも走行する万能型。運賃は交渉制。初乗り100~150Tk ~。ギリ3人まで乗車可能。

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渡し船。ショドル・ガットの場合は片道の乗合20Tk~。貸し切りで50Tk~。時間貸切で遊覧もできる。1時間300~500Tk。


4.ユヌス・センターやBRACを社会科見学。

グラミン銀行創設者でノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏が代表を務める、〈ユヌス・センター〉。オフィス1階には功績を記念したThe Nobel Galleryが2023年内に開設予定で、ダッカ市内/郊外ではグラミンがかかわるプロジェクトの見学もできる。

Yunus Centre
▼R952+958, Box Nagar, Dhaka
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Grameen Caledonia College of Nursing (GCCN)での患者さんへの対応を学ぶ実習室の見学や、若い起業家を支援するNobin Projectの視察などが可能。

また、貧困や教育、農業開発や環境など、さまざまな分野で活動を展開する世界最大のNGO・BRACでも、活動を視察できる訪問プログラムがある。彼らの活動を通して、バングラデシュの実情を知るだけでなく、生き方や働き方について学ぶことがあるはずだ。

BRAC Centre
▼75 Mohakhali, Dhaka
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BRACの訪問費用は旅程や内容によって異なる。写真はBRACの学校見学の様子。


5.バングラグルメを満喫する!

バングラデシュ料理を堪能したい人はこちらへ。チッタゴン丘陵地帯に暮らす少数民族チャクマの人びとの伝統料理を提供するのが〈Hebaang〉。タケノコ、カニ、麵料理といったダッカでは珍しい料理に出合える。

Hebaang
▼571 Begum Rokeya Sarani, Dhaka
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チキンや卵、小魚をバナナの葉に包んだ蒸し料理ヘバングが名物。

ストリートフードがやや不安な人は〈Dhaka Metro Restaurant〉はいかが?カレーやプラオといった食事メニュー以外に、シンガラやプーリといった軽食も楽しめる。

Dhaka Metro Restaurant
▼1st floor, House- 37 Rd 12, Dhaka
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清潔でモダンな店内は、きちんとした昼食も、カフェ使いにも。



TRANSIT本誌では、この記事で紹介したコルカタの情報のみならず、ダイナミックかつ神秘的な自然や文化、混沌とした街や社会問題など、まだ見ぬベンガルを知ることのできる企画が満載です。

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