今日は「チーズ転がし祭」の日。イギリスの丘陵地帯にある街、グロスターで行われる祭です。
©︎Will De Freitas
ルールは簡単。丘の頂上から円形のチーズを転がし、それに追いついて手にした人が勝ち。しかし時速100km以上の速度で転がるチーズに追いつくことは事実上不可能なため、麓にあるゴールラインを最初に超えた人が優勝となります。
参加者も丘を転がってしまい、毎年、捻挫や骨折などの怪我人が続出します。お祭りとはいいつつ、危険を伴う競技でもあるんです。
©︎The Warwick University Real Ale Society
起源は定かではありませんが、200年以上前の聖霊降臨祭の会場で、名産品のチーズが偶然転がったのがきっかけという説が有力です。近年ではその独特な発想が注目を集め、地元民のみならず世界中から人びとが参加するようになりました。
©︎Dave Farrance
まるで絵本の世界に出てきそうな、古き良きイギリスの風景が広がるグロスター。「チーズ転がし」に参加するかどうかはさておき、ひときわ賑わう祭りの日にこの街を訪れるのもおすすめです。
©︎jacquemart