しまなみに流れる穏やかな時間を味わい、島めぐりの楽しさを体感できる既存の枠を越えた映画祭
「しまなみ映画祭 2024」が今年9月に初開催されます。
2024年9月27日(金)〜29日(日)の3日間にわたる本イベント。映画だけではなく音楽やアート、食などを楽しめるイベントなんです!
会場は広島県尾道市の「生口島(いくちじま)」をメインに、同市の「因島(いんのしま)」、竹原市の「大久野島(おおくのじま)」、愛媛県今治市の「大三島(おおみしま)」の4つの島々。昼は因島、大三島に大久野島、夜は生口島と、1日のうちに上映に合わせて会場間をフェリーやバスで巡ることができます。
「しまなみ映画祭 2024」のテーマは「Cruise to the Unknown(未知への航海)」。
今回の会場となる4つの島々には、固有の景色、文化、人びとの営みがあり、異なる世界が広がっています。そんな4つの土地に合わせ、それぞれ異なった会場の演出と映画の上映が行われるんです。
たとえば、メイン会場となる生口島。瀬戸内をはじめ各地の食や個性豊かなショップが集う〈エキゾチック・サマー・バザール〉や、瀬戸内海の伝統・水軍太鼓のパフォーマンスやSUP体験などを楽しめるマルシェが開催されるんです。
なかでも編集部が気になるのは、「逗子海岸映画祭」を企画・運営するCINEMA CARAVANによるパフォーマンス「Play with the Earth by CINEMA CARAVAN」。思わず体を動かしたくなる音楽と一緒に、世界中を旅して撮影した映像作品を楽しめるのだそう!
©︎Hayate Tanaka
映画をとおして自分の知らない世界に浸るワクワク感。そして個性豊かな島々を巡ることで、景観や地元の人びとと、そこに醸成された独自の文化に触れることができる歓び。しまなみ映画祭では、その両方を楽しむことができます。
ここで、気になるそれぞれの島での上映のテーマと上映作品をご紹介!
©︎Hayate Tanaka
生口島|境界を越えよう
9月27日(金)上映映画
『最強のふたり』
車いす生活を送る富豪と、彼の介護をするスラム出身の黒人青年。まったく境遇の異なる2人が深い友情で結ばれていく、実話がベースの感動ドラマ。
9月28日(土)上映映画
『アメリ』
パリ・モンマルトルを舞台に空想好きな女性アメリの日常と不器用な恋の行方を、ポップな映像とブラックユーモアを交えて描いたロマンティックコメディ。
9月29日(日)上映映画
『さかなのこ』
原作はさかなクン初の自伝的エッセイ。好きなことに一直線で、周囲の人々を幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公ミー坊を性別の垣根を越え体現する。
©︎しまなみ映画祭
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因島|冒険の旅に出よう
9月28日(土)上映映画
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
ひょんなことからゲームの世界に吸い込まれた高校生4人が、キャラクターの体=アバターとなって奇想天外なサバイバル劇を繰り広げる。
9月29日(日)上映映画
『ディノ・キング 恐竜王国と炎の山の冒険』
恐竜王国のキングとなるタルボサウルス親子の冒険物語。会いたい気持ちが奇跡を起こし、愛と勇気が世界を変える。家族で楽しめるドキドキの恐竜映画。
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大三島|地球の声を聞こう
9月28日(土)上映映画
『グレート・グリーン・ウォール』
マリ出身のミュージシャン、インナ・モジャが音楽で人々をつなぎ、壮大なアフリカン・ドリームの実現のため、気候変動の最前線へと旅する音楽ドキュメンタリー。
9月29日(日)上映映画
『Aloha! 未来 ~ハワイの心、ホクレア号日本へ~』
ポリネシアの伝統航海カヌー「ホクレア」のドキュメンタリー映画。星だけを頼りに遥か太平洋をハワイから日本へと渡った一艘のカヌーの大航海を通して知る、遠く海を隔てつながれた人と人、結ばれた心と心の物語。
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大久野島|平和について考えよう
9月28日(土)上映映画
『平和映像祭フィルムセレクション』
9月29日(日)上映映画
『happy -しあわせを探すあなたへ』
ブータンなど世界5大陸16か国を巡り、心理学者や脳医学者と「幸せになる方程式」が明らかにするコメディ映画監督によるドキュメンタリー映画。
©︎しまなみ映画祭
初開催となる「しまなみ映画祭 2024」。その背景にあるのは、「島々の未来を守る」という想いです。イベントや島巡りをとおして島の魅力を再発見し、島との関係をもったり、訪れる人びとが増えてほしい。そのきっかけになればという願いが込められているといいます。
そんなポジティブな循環を生めるよう、「しまなみ映画祭 2024」では地元の材木店が産業廃棄物として処理する廃材や、竹害対策のために切り出された竹を会場をつくる建材として使用しているのだとか。本来なら数千円を出せばすぐに手に入るテントも、島にある資材で1から時間をかけてつくられているのです。また、アルミのカップの採用や生分解できる素材で作ったオリジナルTシャツなど、限りなくゴミを出さないための工夫も。
©︎Hayate Tanaka
9月最後の週末、夏の終わりにしまなみ海道へ訪れてみませんか?そこには映画やマルシェ、イベントとともに、4つの島の文化とあたたかく穏やかな海が待っています。
INFORMATION
日程|2024年9月27日(金)〜29日(日)
会場|生口島:生口市民スポーツ広場 / 広島県尾道市瀬戸田町御寺1209-24
因島:HAKKOパーク / 広島県尾道市因島重井町5800-95
大三島:今治市大三島公民館(上映会場) / 愛媛県今治市大三島町宮浦5708
宮浦港(マルシェ会場) / 愛媛県今治市大三島町宮浦
大久野島:大久野島 毒ガス資料館 / 広島県竹原市忠海町5491
最大収容人数|3,000人 / 3日間
後援|尾道市・今治市・竹原市
チケットは8月1日より
チケットサイトにて販売中。